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弓道部・英検準1級所持

#36 Cutting Edge Green (カッティングエッジ グリーン) 和訳 Chapter 17「睡眠の常識」

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[第一段落]

 私たちは、夜中に、眠らずに横になっているのは問題なのではないかとよく心配になります。

科学と歴史の両方から裏付けられた証拠は、長く途切れない睡眠は自然ではない可能性があることを示唆しています。

 

 
[第二段落]

 1990 年代初頭に、研究者のトーマス・ヴェーアが、あるグループの人々を1か月間、毎日14時間、暗闇の中で寝させるという実験を行いました。

睡眠時間が規則正しくなるまでにはしばらく時間がかかりましたが、4週目までには、被験者は非常に明確な睡眠パターンに落ち着きました。

彼らは、最初に4時間寝た後、1時間か2時間起きて、再び4時間の睡眠に入りました。

 

 

[第三段落]

 睡眠科学者はこの研究結果に注目しましたが、8時間連続で眠らなければならないという考えは、一般の人々の間ではいまだに根強いです。

さらに最近では、2001年に、バージニア工科大学の歴史家ロジャー・エキルヒが、16年間の研究から得られた影響力のある論文を発表し、人間が2つの異なる時間に眠っていたという多くの歴史的証拠を明らかにしました。

4年後に出版された彼の著書、 「At Day's Close: Night in Times Past 」には、古代ギリシャから現代のアフリカまで、日記、法廷記録、医学書、文学における、500以上の分けられた時間の睡眠のパターンの言及が示されています。

 

 

[第四段落]

 ヴェーアの被験者の経験と同様に、これらの参考文献は、日没の約2時間後に始まる最初の睡眠と、それに続く1時間か2時間の覚醒期間、そして2回目の睡眠について記述しています。

「この睡眠パターンへの言及がどれくらいの数あるかだけではなく、それが常識であるかのように、彼らにそれを参照させる方法も重要なことです。」と エキルヒは言います。
 

 

[第五段落]

 この起きている時間(覚醒)中、人々はあらゆることをしました。

彼らはたまに起きあがり、トイレに行ったり、タバコを吸ったり、近所の人を訪ねたりする人さえもいました。

人々は読み、書き、しばしば祈りさえしました。

15世紀後半の数え切れない程の祈りの手引きでは、眠りの合間に特別な祈りをすることが推奨されています。

エキルヒは、1回目と2回目の睡眠についての言及が17世紀後半に消え始めたことを発見しました。 これは、北ヨーロッパの都市の上流階級の間で始まり、その後200年の間に、徐々に他の西洋社会に広まっていきました。

1920年代までに、1回目と2回目の睡眠の概念は完全に消えていました。

 

 

[第六段落]

 エキルヒは、最初の変化の理由として、街路照明や家庭の照明の向上、および夜通しで営業することもある喫茶店の増加を挙げています。

夜の活動時間が多くなるになるにつれて、人々が休むことができる時間は減少ました。

街灯の導入により、夜間の人の交わりはすべての社会階級の間でだんだん一般的になりました。

1667年、パリは世界で初めて、ガラスのランプに蝋燭を使って街路を明るく照らした都市となりました。

2年後には、より効率的な石油駆動のランプが開発されたアムステルダムがパリに続きました。

ロンドンは1684年まで街路灯を設置しませんでしたが、16世紀の終わりまでに、ヨーロッパの50以上の主要な町や都市が夜間に点灯されました。

夜の活動が主流となったため、人々の就寝時間が遅くなったり、 片方の時間しか眠らないことが多くなりました。

 

 

 

 

何か間違いがありましたら、コメントでご指摘していただけるとありがたいです。

次のチャプターの和訳です。

 

 

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