#18 Cutting Edge Blue (カッティングエッジ ブルー)和訳 Chapter3「目の大きさと脳の関係」
[第一段落]
ある研究で、より高い緯度に住んでいる人々が、赤道の近くに住んでいる人と比較してより大きな目と視覚情報を扱うより高い能力を持っていることを示唆しています。
研究者は、19世紀からオックスフォード大学自然史博物館で保管されている55個の頭蓋骨の脳容積と目の大きさを測定しました。
頭蓋骨は、イングランド、オーストラリア、中国、ケニア、ミクロネシア、スカンジナビアの先住民を含む世界中の12の様々な人々のものです。
[第二段落]
「赤道から離れるにつれて、光が少なくなり、人間はますます大きな目を進化させなければならなかった」と、オックスフォード大学の大学院生で研究の主著者であるエリー・ピアースは述べました。
「彼らの脳も余分な視覚入力に対処するために大きくする必要があります。より大きな脳を持つことは、より高緯度の人間が優秀であることを意味するものではありません。それは、彼らが住んでいる場所をよく見ることができるように、より大きな脳が必要であることを意味します。」
これは、グリーンランドの誰かとケニアの誰かが詳細を検出する能力は同じですが、より高い緯度の人は、より少ない光に対処するために、より多くの脳とより大きな目を必要としていることを示唆しています。
[第三段落]
オックスフォード大学のロビン・ダンバー教授と共同研究者は、先祖が北極圏内に住んでいた人々は、先祖が赤道の近くに住んでいた人々よりも20%大きな眼球を持っていると言いました。
彼らは、以前の研究で示された眼球のサイズの増加と脳の視覚的部分のサイズの増加を関連づけました。
脳の体積は緯度とともに増加します、南北の高緯度に住む人々は、赤道の近くに住む人々よりも大きな脳を持っています。
[第四段落]
学術誌「バイオロジー・レターズ」に掲載された結果は、平均が最大の脳が,1484ミリリットルのスカンジナビアの人のものであり、最小の脳は約 1,200ミリリットルのミクロネシアの人のものであることを示しました。
眼球の大きさの平均はスカンジナビアで27ミリリットル、ミクロネシアで22ミリリットルでした。
ダンバー教授は、脳容積の増加は人類の歴史の中で比較的最近の進化に違いないと結論づけました。
また彼は、「今の人類が北極圏まで北上してきたのは、過去1万年かそこらです。だから、これはおそらく過去1万年以内に起こった発達でしょう。」と付け足しました。
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次のチャプターの和訳です。