#40 Cutting Edge Blue (カッティングエッジ ブルー) 和訳 Chapter6「コーク VS ペプシ」
[第一段落]
1980年代前半、コカ・コーラカンパニー(コーク)は会社の将来について不安に思っていました。
かつて、それは世界を支配していたソフトドリンクでした。
しかし、ペプシがゆっくりとコークに追いついてきました。
1972年には、4%しかいないペプシ愛飲家に比べて、ソフトドリンクユーザーの18%もの人が、コークしか飲まないと答えました。
1980年代初頭までに、コークはペプシよりもはるかに広く入手可能であり、年間広告に少なくとも1億ドル多く費やしているにもかかわらず、コークは12%まで低下し、ペプ シは11%に上昇しました。
[第二段落]
ペプシは、全国でコークと直接対決するというペプシチャレンジと呼ばれるテレビコマーシャルを流し始めました。
大のコーク愛飲家は、QとマークされたグラスとMとマークされたグラスの2つのグラスからコーラをそれぞれ一口飲むように言われました。
彼らはどちらを好みましたか?
ほとんどの場合、彼らはMと言い、Mがペプシと言うことを明かされます。
コークが個人的にペプシとの一対一の目隠し味覚テストを行ったとき、彼らは同じことを発見しました、コークとペプシのどちらかを選ぶよう言われたとき、大多数の57%の人がペプシを好んだのです。
このニュースは、コカ・コーラの経営陣を大きく落胆させました。
[第三段落]
コークの科学者たちは(研究室に)戻って、よりペプシに似た、少し軽くて甘いコークにするために秘密のレシピを変更しました。
コークの市場調査の人々はすぐにコークの改良に気がつきました。
彼らは北米全土で数十万人の消費者にテストをし、ペプシとの一対一の目隠し味覚テストで、新しいコークはペプシを6〜8ポイント上回りました。
コカ・コーラの幹部は大喜びしました。
新しいコークにゴーサインが与えられました。
[第四段落]
しかし、それは災難でした。
コークを飲む人は、新しいコークに対する怒りで立ち上がりました。
国中で抗議がありました。
コークは危機に瀕しており、わずか数か月後、同社は昔のコークのときの元の製法を復活させることを余儀なくされました。
期待された新しいコークの成功は起こりませんでした。
しかし、さらに大きな驚きがありました。
過去20年間、コークはペプシと競っており、味覚テストではペプシに劣っていると言われているのに関わらず、コークは世界一のソフトドリンクであるのです。
新しいコークの物語は、言い換えれば、人々が実際に何を考えているかを知ることがいかに複雑であるかを示す非常に良い例といえます。
何か間違いがありましたら、コメントでご指摘していただけるとありがたいです。
次のチャプターの和訳です。