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弓道部・英検準1級所持

#24 Cutting Edge Green (カッティングエッジ グリーン) 和訳 Chapter 5「絶滅危惧種の選定」

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[第一段落]

 「クアッガ」について聞いたことがありますか?

おそらくないと思いますが、あなたは以前にシマウマは見たことがあるかもしれません。

シマウマは馬のような動物で、体が黒と白のはっきりした縞模様で覆われています。

クアッガはシマウマ科の仲間で、茶色がかった色で、首と体の前部に白い縞模様がありました。

クアッガは「パジャマのズボンをはくのを忘れたシマウマ」のように見えるとよく言われます。

クアッガはアフリカ南部に住んでいましたが、乱獲により19世紀に絶滅してしまいました。

今ではクアッガの野生の美しさを剝製の標本としてしか見ることができません。 

 

[第二段落]

 しかしながら、一部の研究者は、クアッガを「復活」させようとしました。

その魅力的な縞模様のため、クアッガは、動物保護に関心のある人々から大きな注目を集めています。

動物たちが再びサバンナを歩き回るのを見たいという人々は、南アフリカで30年以上にわたってクアッガプロジェクトを実施してきました。

クアッガは遺伝的にサバンナシマウマに近いことがわかりました。

このプロジェクトで、研究者はサバンナシマウマを選択的に繁殖させようとしました、そして彼らは縞模様が少なく、クアッガのように見えるサバンナシマウマを選びました。

わずかにクアッガに似た母親と父親から生まれたシマウマの赤ちゃんは、縞模様の数が大きく減り、クアッガのように見えるかもしれません。

このプロジェクトは一定の成功を収めており、クアッガと非常によく似た素敵なシマウマの赤ちゃんを何頭か生み出しています。

 

[第三段落]

 しかし、私たちはこれに満足すべきでしょうか?

この新しい世代のシマウマは、見た目は印象的ですが、外観がクアッガに似ているだけです。

事実、これらのシマウマはクアッガとは遺伝的には異なります。

これらの若くてかわいいクアッガのようなシマウマを見れば見るほど、私たちの自然の乱用のためにクアッガが絶滅したという悲しい真実に直面せざるを得なくなります。

このプロジェクトは、自然を元の状態に戻すのに役立ちますか?

それとも、罪悪感に満ちた人間の自己満足のためだけのものですか?

 

[第四段落] 

 さらに、クアッガは見た目が美しいがために、人々がクアッガに興味を持っているということは注目すべきことです。

見た目の良い絶滅危惧種は人々の注目とお金を集める傾向があると言われていますが、見た目がよくない(地味な)絶滅危惧種はしばしば無視されます。

これは、環境問題に関しても、人間は見た目の美しさや醜さに偏見を持っていることを示唆しています。

 

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何か間違いがありましたら、コメントでご指摘していただけるとありがたいです。

次のチャプターの和訳です。

 

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