#19 Cutting Edge Blue (カッティングエッジ ブルー) 和訳 Chapter4「液体燃料問題」
[第一段落]
私には彼のバックデッキでバーベキューをするのが好きな友人がいます。
彼はグリルに木炭を入れ、液体燃料を吹きかけ、マッチを投げます。
液体燃料は「ブーン」となりますが、どういうわけか木炭は燃え始めません。
それで彼はさらに液体燃料を噴出し、別のマッチに火をつけ、そして彼の妻と私が彼をからかっている間、それが再び爆発するのを見ているのです。
彼はさらに液体燃料を求めて店に頻繁に足を運びます。
ある日、彼の妻は「チャーリーの炭火焼きは液体燃料を材料にしているわ」とコメントしました。
[第二段落]
ある意味、筋肉はグリルのようなものです。
筋肉は脂肪と砂糖の両方を燃焼します。
糖は液体燃料のように瞬時に燃焼し、少しのエネルギーしか生み出しませんが、脂肪は木炭のように一度燃えたら長時間燃焼し続けます。
脂肪分子からは、糖分子よりもはるかに多くのカロリーまたはエネルギーを得ることができます。
あなたがアクティブなスポーツをしているとき、あなたは糖を使い果たすかもしれませんが、脂肪が無くなることは決してありません。
[第三段落]
私たちは今、飢えている人々でさえ、すべての体脂肪を使い果たすことは決してないことを知っています。
これはあなたを驚かせるかもしれませんが、飢えている人や拒食症の人はとても痩せているように見えるのに、体重がわずか75ポンドの人の体にも脂肪があります。
筋肉を失いすぎたために亡くなると骸骨のように見えますが、解剖により、体内にまだ10ポンドまたは15ポンドの脂肪が隠されていることが示されています。
実際、これらの人々は餓死しているわけではありません。
[第四段落]
地球の歴史の中で、実際に飢えて死んだ人は誰もいません。
飢えているとき、体がブドウ糖を使い果たすと、燃料としてタンパク質を使い始めます。
タンパク質を燃焼させる過程で、免疫系抗体であるタンパク質を利用してしまいます。飢えている人々はバクテリアやウイルスに影響されやすくなります。
そして彼らは体内のタンパク質の不足によって引き起こされる感染症で亡くなります。
[第五段落]
飢えている人々のように、非常に健康な人々でも液体燃料の問題を抱えていることがあります。
長く厳しいスポーツをしているの間、彼らの筋肉は糖を使い果たします。
それが起こると、糖を燃やし終わり、脂肪を燃やし始めるので、体力が急激に低下します。
アスリートは、糖がなくなったために体力がなくなったと思っていますが、実際には、たくさんの「脂肪エネルギー」が残っています。
彼らは常に糖を筋肉に蓄える方法を探していますが、糖が主な燃料だと考えるのは間違っています。
糖はあくまでも着火剤で脂肪が主な燃料であるのです。
何か間違いがありましたら、コメントでご指摘していただけるとありがたいです。
次のチャプターの和訳です。