#41 Cutting Edge Blue (カッティングエッジ ブルー) 和訳 Chapter 7「国際語としての英語」
[第一段落]
今日、何億人もの人々が、商業、技術、就職機会における地球の言語である英語を学んでいます。
ブリティッシュ・カウンシル(イギリスの公的な国際文化交流機関)の最近の報告によると、10年以内に20億人が英語を勉強し、世界の半分の約30億人が英語を話すようになるそうです。
世界中で、子供たちが成功することを強く切望している親たちは、英語の語学学校に高額の費用を払っています。
世界中の政府は英語に重点を置いており、コンピューターとともに、英語がグローバル化の鍵であることを認識しています。
[第二段落]
現在、英語を母語としない人は、英語のネイティブを3対1の割合で上回っています。
英語の専門家であるデイビット・クリスタルによると、「第1言語としてではなく第2言語として話す人のほうが多い言語はこれまでにありませんでした。」ということです。
アジアだけでも、英語の使用者は3億5000万人を超えていて、これはおおよそアメリカ、イギリス、カナダの人口を合わせたくらいです。
イギリス人よりも英語を勉強している中国人の子供のほうが多いです。
新しい英語話者は単に言語を学ぶだけでなく、それを形作ります。
フィリピンで話されている独特の英語から、日本で話されている「ジャングリッシュ」、そして現在南アジアの多くの場所で話されているヒンディー語と英語が混ざった「ヒングリッシュ」に至るまで、世界中で新しい英語が出現しています。
南アフリカでは、多くの黒人が、地元の言葉が多く含まれた独自のバージョンの英語をとりいれています。
[第三段落]
すべての言語は絶えず変化していますが、英語のグローバル化は、言語の歴史の中で特殊なもので、私たちが想像してみることしかできない方法で言語の形が変わっていくでしょう。
将来的には、自宅で話すローカル版の英語、職場や学校で話す共通版の英語、そして外国人と話すための国際標準の英語の「3種類の英語」の世界が存在する可能性があります。
現在、ネイティブスピーカーが少数派になる中で、学生はイギリス人やアメリカ人のような英語を話そうとするのをやめて、自分のローカル版の英語を受け入れるべきだという意識が高まっています。
[第四段落]
確かに、英語は世界の共通言語になってきています。
あなたが上海でビジネスをしている韓国人の幹部、ブリュッセルで法律を書いているドイツの政治家、または、スウェーデンでの会議でブラジルの生化学者であったとしても、あなたはおそらく英語を話しているでしょう。
流暢さを手に入れるために、英語を母語としない人は、ますます若い年齢で英語を学ぶようになるでしょう。
中国の主要都市にある小学校は、中学校ではなく、小学3年生で英語を教えています。
ますます多くの親が、就学前の子供たちを地元の英語のコースに行かせています。
[第五段落]
なぜ英語に対してそれほど熱心なのですか?
簡単に言えば、理由は仕事です。
一世代前は、外交官や経営幹部などのエリートだけが仕事に英語を必要としていましたが、今日では、ビジネスやテクノロジー、教育の分野で英語が必要になっています。
現在、英語は世界の言語として確固たる地位を築いており、将来これが変わる可能性はほとんどありません。
何か間違いがありましたら、コメントでご指摘していただけるとありがたいです。
次のチャプターの和訳です。