#31 Cutting Edge Green (カッティングエッジ グリーン) 和訳 Chapter 12「緑色の血液」
[第一段落]
一部のトカゲにとって、緑色であることは簡単です。
その理由は彼らの血の中にあります。
ニューギニアの6種のトカゲは、変な進化したせいで、ライムグリーン色の血になりました。
普通のことではないですが、赤以外の虹色の色々な色の血が出る生き物がいます。
ニューギニアのトカゲの舌や筋肉、骨にある血液には、緑色の胆汁の色素が非常に大量に含まれているため、緑色に見えます。
その胆汁の水準は、人間を含む他の動物が生存できる水準よりも高くなっています。
[第二段落]
科学者たちはなぜこのようなことが起こったのかはまだわかっていませんが、進化はこの50年近くの謎にヒントを与えています。
水曜ジャーナルのScience Advancesの研究によると、研究者は、ニューギニアのトカゲの進化の系統を関連付けることにより、歴史上の4つの独立したポイントで、陸上と水中の両方で生息できる両生類の内部で緑色の血液が、赤い血液だった先祖から発達した、ということを発見しました。
これは自然界における偶然の出来事ではないが、この緑色の血の特徴がトカゲに何らかの進化上の利点を与える、とルイジアナ州立大学のクリストファー・オースティンは述べました。
「十分な時間があれば、驚くべきものに進化することができます」
「自然界は魅力的な場所です。」
[第三段落]
オースティンは最初、緑色の胆汁をいっぱいにすることで、捕食者に対して、新種のギニアトカゲは、自分の味を悪く(不味く)しているのではないかと考えました。
「実際に自分で数匹のトカゲを食べましたが、味は悪くありませんでした」とオースティンは語りました。
彼はまた、パラダイス・キングフィッシャー(ラケットカワセミ)にそれらをたくさん与えましたが、多分太ったであろうこと除いて、鳥に悪影響はありませんでした。
[第四段落]
胆汁を理解することがおそらく重要となります。
血球は永遠に存在するわけではありません。
それらが分解された後、鉄分は新しい赤血球にリサイクルされますが、本質的に胆汁である毒素も生成されます。
ニューギニアのトカゲの体内の緑色の胆汁色素の水準は、人間に存在する毒素の水準の40倍です。
それは、赤血球の色を圧倒し、体のすべてを緑色に見せるほどだ、とオースティンは言いました。
人の体内では、緑の胆汁色素の水準が上昇すると、マラリアの寄生虫が死滅することがあります。
オースティンは、マラリアが、ニューギニアトカゲにとって問題であるため、トカゲが進化して緑色の血になるのはそのせいではないかと考えています。
それは、トカゲがマラリアの寄生虫を殺そうとした結果による進化かもしれないし、過去のトカゲが非常に大量に感染したため、体がこう反応したのかもしれない、と彼は言いました。
[第五段落]
オーストラリアのタスマニア大学の研究者であるマイケル・オラーマンは、オースティンの研究を賞賛し、緑色の血液を持つことには進化上のコストがあるのではないかと考えました。
さもないと、より多くの生物の血の色が緑や他の色になってしまう、と述べました。
スポンサー広告
何か間違いがありましたら、コメントでご指摘していただけるとありがたいです。
次のチャプターの和訳です。